暗号市場早報

機関がビットコインETFおよびインフラへの展開を加速、市場は構造的成長と短期的変動が共存

一、機関による暗号資産の長期的価値認識とプロダクトイノベーション
1 ブラックロックが2026年ビジョンレポートを発表。米国連邦債務問題が機関によるデジタル資産採用を促進し、ビットコインETFが主な収益源となり、ビットコインは史上最高値を更新すると予測。
2 マイケル・セイラーのストラテジー社はビットコインインフラ（エネルギー消費、計算能力など）の規模が伝統的企業を超えていることを強調。銀行業も暗号サービスへの態度を変化させ、同社は優先株配当の引き上げとビットコイン担保型クレジット商品の導入を発表。
3 バンガード・グループが暗号通貨ETF取引プラットフォームを開放し、「バンガード効果」を引き起こし、ビットコイン価格が1日で6.98%上昇。
4 Furtherと3iQが100億ドル規模の市場中立型暗号ファンドをローンチ。ビットコインの複利成長シェアを主軸に機関投資家を誘致。

二、暗号資産市場の変動とマクロ・資金フローの影響
マイクロソフトがAIソフト販売目標を下方修正しテック株が下落、暗号資産価格も連動。ビットコインは93,000ドルから91,800ドルに下落したが、依然3.3%上昇。過去24時間でCEXから8,830.51 BTCが純流出し、長期保有者の積極的な蓄積戦略を反映。

三、DeFiとビットコイン応用の拡大
ビットコインステーキングプロジェクトBabylonが分散型レンディングプロトコルAaveと提携し、ビットコインを（ラップや中央集権的カストディなしで）担保として利用可能に。今後はトレジャリーデザインをDeFi保険分野にも拡張し、プロトコルのハッキングリスクに対する保険カバレッジを提供予定。

四、マイニング企業の運営と業界動向
米上場ビットコインマイニング企業CleanSparkは11月のマイニング収益が587 BTC、2025年累計で7,124 BTC、11月30日時点の保有量は13,054 BTC、運用ハッシュレートは50 EH/sで算力量は継続的に拡大中と発表。

五、機関投資家へのアドバイスとリスク警告
機関投資家は暗号資産のポートフォリオ比率を2%～4%に抑えることを推奨。「半値下落」に耐えられ、長期保有の忍耐力がある投資家にのみ適し、ビットコイン等の主要通貨を優先し、マイナー通貨のリスクは回避すべきと指摘。