FRBの金利決定を前に様子見…S&P 500は小幅高、中小型株は堅調

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出典:BlockMedia 原題:[ニューヨーク株式市場・終値]FRB金利決定を前に様子見…S&P500小幅高、エヌビディア2%↑ 元リンク:

ニューヨーク株式市場の状況

ニューヨーク株式市場は連邦準備制度(Fed)の12月政策金利決定を前に様子見ムードが広がり、横ばい圏で取引を終えた。投資家は労働市場指標や企業決算に注目し、最近の強気の流れの後に一息ついた様子だ。

労働市場指標

米労働省の発表によると、11月最終週の新規失業保険申請件数は季節調整済みで19万1000件となり、2022年9月以来の最低値を記録した。前週比2万7000件減となり、労働市場の堅調さを示した。

ただし、市場はこの数値が感謝祭休暇による季節的な歪みの影響が大きいと見ている。主要投資銀行は「異常に大きな減少幅は過去の同時期にも繰り返されてきた現象」として、過度な解釈を警戒した。

これにより、FRBが来週開催される12月連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25%ポイント引き下げる可能性は依然として87%と高い水準で維持されている。

主要指数まちまち

S&P500指数は前営業日比7.40ポイント(0.11%)高の6857.12で取引を終え、小幅上昇した。ナスダック総合指数は51.04ポイント(0.22%)高の2万3505.13だった。

一方、ダウ工業株30種平均は31.96ポイント(0.07%)安の4万7850.94で小幅下落して終えた。中小型株中心のラッセル2000指数は19.11ポイント(0.76%)高の2531.25と堅調で、2日連続の上昇となった。市場内では「ダウンキャップ・ローテーション」現象が鮮明になっており、一部の投資家は中小型株の年末上昇モメンタム拡大の可能性に注目している。

個別銘柄動向

個別銘柄ではメタ・プラットフォームズが約4%急騰し、市場の注目を集めた。最近メタバース部門のリストラの可能性が浮上する中、一部の投資家はこれを収益性改善の材料と解釈し、買いが入った。

このほかセールスフォースは3%以上上昇。第3四半期の売上高が市場予想を上回り、第4四半期の業績ガイダンスも上方修正され、投資家心理を刺激した。一方、スノーフレークは業績不振とガイダンス下方修正の影響で8%以上下落した。

テクニカル展望

市場ストラテジストは、市場に「リスク資産選好(Risk-on)」の流れが感じられ、中小型株・産業・金融株を中心に回転が生じていると評価した。

S&P500が以前割り込んだ主要レベルを回復し、テクニカル的には上昇基調を維持している。ただFRB発表まではボラティリティ拡大とレンジ相場が繰り返される可能性がある。

11月末の強気相場の後、市場は年末を前に材料出尽くし状態となっている。今回のFOMCで利下げが決定されても既にかなり織り込まれているため、市場は当面の間狭いレンジでの動きが予想される。

注目の経済指標

市場参加者は9月個人消費支出(PCE)や所得・支出指標、12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値に注目している。これらはFRBの今後の政策方針に追加のヒントを提供する変数となる見通しだ。

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