銅価格の今回の上昇の背後にはどんなロジックが隠されているのか?



端的に言えば、資源争奪戦が始まったということだ。過去数十年、世界の銅資源の流れは一方向だった——アメリカが大量のスクラップ銅を輸出し、その品質は良く、不純物も少なかったため、長らく輸入銅の主要なシェアを占めていた。しかし、このサイクルは今、崩れた。

転機は政策にあった。現アメリカ政府は深刻な課題に気づいた:国内の銅備蓄が危険水準にまで減っており、軍事戦略備蓄すらままならない状況だ。そこで関税を武器にし、今年は100万トン以上の銅を逆流させてアメリカ本土に戻させた。

さらに重要なのは需要側が拡大していることだ。アメリカの電力網は老朽化が深刻で、今まさに大規模な改修に着手しようとしている。これは銅の大消費先——送電線から変圧器まで、どこも銅抜きでは成り立たない。さらに再生可能エネルギーインフラの建設も加わり、銅不足はますます深刻になる一方だ。

需給のファンダメンタルズから見ても、銅価格が10万元/トンの水準を維持しているのは不思議ではない。本格的なインフラ投資が始まれば、今のアメリカの銅備蓄水準では、需給ギャップはさらに大きくなるだろう。今回の上昇は投機ではなく、資源の再評価・再価格付けそのものだ。
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LuckyBlindCatvip
· 12-06 07:51
アメリカは本当に焦っているね。以前は世界中から搾取していたのに、今や自分たちも食糧難に直面しそうだ。
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HalfBuddhaMoneyvip
· 12-06 07:42
アメリカは本当に焦っているね。戦略備蓄も足りなくなって、今は関税で奪おうとしている。でも、世界中の銅鉱山は限られているのに、なぜ君たちにだけ渡さなきゃならないんだ?
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New_Ser_Ngmivip
· 12-06 07:37
アメリカはこの手を使って、世界中の銅のサプライチェーンを牛耳った。今度は他の国が品不足になる番だね。
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StakeOrRegretvip
· 12-06 07:24
アメリカのこの手は本当に巧妙だ。まず他国の在庫を空にしてから締め付ける。まるで資源戦争のアップグレード版のようなやり方だ。
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