深圳で初めてタクシーに乗ったとき、運転手のおじさんと盛り上がって話をした。
おじさんが言うには、彼は特に東北が好きで、7、8年連続で行っているらしい。毎年行くときはホテルを予約せず、サイコロを振って適当に町を選び、食事をしながら地元の人と雑談し、その人たちが家に招いてくれる。そして最後の日には市場で1、2千元の品物を買って置いていく。毎年同じ場所には行かず、新しい家を見つけて訪れるのだそうだ。
おじさんは一生誰かに雇われたことがないと言う。最初は靴磨き、その後果物の卸売りをし、ネットカフェやチェーンホテルを経営し、最後に深圳に来て貿易をしながら自分の工場を開いた。ここ数年は起業に失敗し、家や車を次々と売って借金を返しながら、今はUberのドライバーをしつつ、再び起業のチャンスを探しているという。
「俺にも夢がある。みんなに喜ばれる商品を作りたいんだ」
本当かどうかはわからないが、その話を聞いて、退屈だった一日が一気に生き生きと感じられ、悩み事もさほど重要ではないように思えてきた。
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