ドバイの実店舗NFTショップが示すWeb3の現実化

ドバイが動いている。12月22日、SoftConstructがエミレーツモール内に「ftNFTショップ」をオープンしたのはただの小売イベントではなく、仮想資産がいかに日常空間に統合されるかを示す実験だ。

面白いのはここ——来店者は物理的なアート作品に触れながらNFTを売買でき、店内には3Dスキャナーまで設置されている。つまり、デジタル資産とリアルワールドの「接合部分」を初めて体験できる環境が生まれたわけだ。

ドバイのメタバース戦略が本気度を上げた

背景を見ると、UAE政府の本気度が伝わってくる：

• 11月： シェイク・ハムダン皇太子が100日間のメタバース戦略計画を発表
• 現在進行中： UAE経済省がメタバース本部の構築に着手
• 5月： 仮想資産規制当局がサンドボックスを構築済み

単なるNFT市場ではなく、Web3インフラをエコシステムレベルで構築しようという動きだ。ドバイはすでに投資ハブとして機能しており、ここにメタバース拠点の機能を加えることで、次のテック覇権争いでのポジション確保を狙っている。

次のステップ

SoftConstructは2号店もドバイモール内にオープン予定。この実店舗モデルが成功すれば、NFTが「投資商品」から「消費体験」へシフトする転機になるかもしれない。