チェーンゲームのNFT＋トークンモデルは本当に持続可能か？

今年に入ってNyan Heroes、E4C、Mavia、Nifty Islandなど大型チェーンゲームのエアドロップに参加し続けてきた結果、一つの結論に達しました——現在のチェーンゲームの大半は長期投資ではなく、ポンジスキームに近い構造になっているということです。

GameFiの理想と現実のギャップ

GameFiは「ゲーム＋金融」の融合で、Play-to-Earnモデルが理想的に見えます。しかし問題は、ゲームクオリティが従来のWeb2ゲームに遠く及ばないという点です。

お金を払わないプレイヤーは実質的に「マイニング者たち」の給料を肩代わりしているだけ。長期的には、新規ユーザーの流入が途絶えた瞬間に崩壊する構造なのです。

NFTとトークンの関係性——危険なバインディング

NFTの真実

ほとんどのチェーンゲームのNFTは以下の機能しかありません：

• ゲーム内テストへの先行アクセス権
• より多くのトークンエアドロップの獲得

NFT価格のパターンは驚くほど一貫しています——ゲームローンチ前にピークを迎え、ローンチ後は急落。これは長期ホルダーが存在しないことを意味し、明らかに不健全な指標です。

トークン供給の構造的問題

NFT保有者が大量のゲームトークンを入手すると、以下のループが発生します：

1. 初期段階：NFT購入者がスポンサーになり、大量のトークンエアドロップを獲得
2. 価格維持：トークン価格を高値で保つには、買い注文が売り注文を常に上回る必要がある
3. 新規ユーザー依存：しかし現在のチェーンゲームの遊びやすさではこれは不可能
4. 必然的な崩壊：Axie InfinityやSTEPNがその証左

実際のところ、トークン価格が上昇し続けるには、新規ユーザーの参入が絶えず必要ですが、ゲーム自体の面白さでこれを支えられるチェーンゲームはまだ存在しないのです。

二つのシナリオ分析

シナリオ1：ゲーム品質が優秀なケース

仮にHonor of Kingsレベルのチェーンゲームが出現したとします。この場合、ゲーム会社は従来のビジネスモデルだけで十分に収益化できます。そうなれば、NFT・トークンモデルはもはや必須ではなくなり、むしろ規制リスクを増やすだけです。

シナリオ2：ゲーム品質が低いケース（現在の大多数）

これが現状です。ジャンク品質のゲームが成立するには、継続的な新規ユーザー流入が必須。つまり、Luna/USTの崩壊と同じロジック——後発参入者が前発参入者の利益を支える構図です。

現在のチェーンゲームの本質

ぶっちゃけ、通貨投機です。ゲームではありません。

もしトークンを発行しなければ成立しないなら、それはゲームビジネスではなく、ただのポンジスキームの仮面を被った金融商品に過ぎません。

プレイヤーへの現実的なアドバイス

無料でエアドロップに参加するなら問題ない。時間的コストを払うだけです。

しかしNFTに金を払うなら、ゲームをプレイするのではなく通貨投機に徹するべき。その際は：

• トークン価格が高騰している時点で売却
• NFT価格が上昇している初期段階でのみ参入
• 利益を再投資しない（Axie、STEPNの失敗を参考に）

どうしても稼ぎたければ、まずこの二つのプロジェクトの衰退過程を十分に分析してから判断してください。

結論

現在のチェーンゲーム市場は、新規参入者マネーに依存する構造から抜け出せていません。ゲームクオリティが従来のWeb2に追いつき、真の意味でGame First、Finance Secondになる日まで、大型投資は避けるべきです。

エアドロップハント程度なら楽しいかもしれませんが、本気で長期投資を考えているなら、それは「時間も貴重」という宣伝文句に騙されているだけかもしれません。