ビットコインの調整による連鎖反応：MSTRは次のリスクになるのか？

【BlockBeats】最近のビットコインの調整局面で、多くの人がMicroStrategyという企業に注目を向けています。世界で最も積極的にビットコインを保有する上場企業として、MSTRの最近のパフォーマンスはややハラハラさせるものとなっています。

まずデータから。JPモルガンの統計によると、11月には個人投資家が約40億ドル相当のビットコインおよびイーサリアム現物ETFを売却しており、これは今年最大の売りとなっています。これに対し、米国株ETFへの今月の純流入額はすでに960億ドルに急増しています。資金は「足で投票」しており――暗号資産から撤退し、米国株に流入しているのです。

さらに厄介な問題も控えています。MSTRの株価は最近ビットコインのパフォーマンスを下回り、バリュエーションのプレミアムも急速に縮小しています。現在市場で最も関心を集めているのは、「MSTRがMSCIなどの主要指数から除外されるのか？」という点です。もし来年1月15日の審査で本当に除外されれば、MSCI指数だけで28億ドルものパッシブ売りが発生する可能性があります。さらに、ナスダックやラッセル指数も追随すれば、流出規模は88億ドルに達するかもしれません。

あるアナリストは率直にこう述べています。「MSTRはすでに『ビットコインのベスト代理銘柄』から『指数内の時限爆弾』へと変わってしまった」と。短期的には、ボラティリティがさらに拡大する恐れがあります。現在の環境下では、株式を経由するよりも、暗号資産を直接保有した方がより堅実かもしれません。少なくとも指数調整による連鎖的な影響を心配する必要はありません。