ボリビアが参入：最大手銀行が暗号資産カストディを開始

ボリビア最大級の金融機関の一つであるバンコ・ビサが、同国で初めて暗号資産のカストディサービスを提供する規制下の金融機関となりました。これは地域にとって重要な節目となります。ボリビア国民が初めて、自分の銀行口座から直接USDTの購入、売却、送金ができるようになりました。

なぜ今なのか？

ボリビアのインフレ率はこの10年で最高値に達し、ボリビアーノは常に下落傾向にあります。人々は米ドルに避難することを切実に求めており、USDTはその最も実用的な手段です。同行のビジネス副社長であるフランコ・ウルキディ氏は、このサービスにより市民が高額な仲介業者を介さずに海外の家族へ送金できるようになると説明しています。

詳細：

• 最低額：開始は200 USDTから
• 1日上限：10,000 USDT
• 手数料：1回あたり35～100ボリビアーノ (~USD $5-14)
• 国際送金：280ボリビアーノ (~USD $40.55)
• 要件：厳格な本人確認

ボリビアの暗号資産事情

パラグアイ(マイニングハブ)やブラジル、アルゼンチン(大規模な普及)とは異なり、ボリビアはこれまで暗号資産分野では比較的静かでした。Chainalysisによると、同国は近隣諸国に比べて送金で受け取る暗号資産の量がはるかに少ないとのことです。しかし、主要銀行が後押しすることで信頼が高まれば、状況は変わるかもしれません。

注目点：USDTが地元の商業施設で使えるかどうかはまだ不明です。銀行側はこの点について回答していません。現時点では主に国際送金と資産保全目的での利用となっています。