暗号資産市場で10年の経験を積み、何度も損失に見舞われて徹夜で眠れなかったこともあった。今では比較的安定した利益を上げられるようになったが、振り返ってみると、特別な秘訣を掴んだわけではなく、最も基本的な取引原則を粘り強く実行してきた結果だ。これらの方法はシンプルに見えるが、実際に実践できる人は非常に少ない。

まず理解すべきは、市場の大部分の時間はノイズを作り出しているということだ。これを理解するのに何年もかかった。あなたに本当にチャンスが訪れるのは、月に数回程度かもしれない。頻繁に取引を行うよりも、自分が最も得意とするパターンが現れたときだけ果断にエントリーし、それ以外の時間はポジションを持たずに待つ方が良い。この忍耐力自体が強力なフィルターとなり、多くの損失を避ける助けとなる。

取引のタイミングも非常に重要だ。白盤の時間帯は情報が多く、さまざまなニュースやデータが判断を妨げやすい。一方、夜間の相場は比較的安定しており、トレンドも明確になりやすい。特に夜9時以降は、市場の感情が徐々に落ち着き、冷静に判断できる時間帯だ。私の利益確定注文の多くは、この時間帯に行っている。

利益を確定したら、すぐに利益を確保することが絶対条件だ。例えば1000Uの利益が出た場合、そのうちの300Uをコールドウォレットや隔離口座に移す。残りの資金で引き続き市場に参加すれば、心の余裕も生まれる——もはや勝ち負けに一喜一憂せず、余剰資金で遊ぶ感覚だ。こうすることで、勝利の果実を守りつつ、過度に慎重になりすぎて次のチャンスを逃すことも避けられる。

実行面では、直感を信じるよりもツールを信頼することを強く推奨する。注文前には必ずテクニカル指標を用いて客観的に分析すること。MACDのゴールデンクロスやデッドクロス、RSIの買われ過ぎ・売られ過ぎエリア、ボリンジャーバンドの収縮と拡大——これらのシグナルは100%正確ではないが、多くの感情的な判断を排除するのに役立つ。私にとっては、これらの指標を使った方が感覚だけに頼るよりも遥かに信頼できる。

ストップロスは絶対に緩めてはいけない。画面を見続けられるなら、トレイリングストップを採用し、利益が出るにつれてストップロスを段階的に引き上げるのも良い。これにより、利益を確定しつつ、さらなる上昇にも参加できる。しかし、チャートを見続けられない場合は、あらかじめハードストップを設定しておくこと。一般的には3%〜5%程度で十分だ。これは突発的な変動に備える最も直接的な安全策で、多くの人が欲張ってストップロスを設定しないために損失を拡大してしまう。

結局のところ、安定した利益を得るにはリスク管理を徹底し、感情をコントロールすることだ。これはセクシーではないし、一夜にして富を築くこともできないが、長期的にこの市場で生き残るための最も確実な方法だ。