過去の経験はあまり当てにならない。2007年の有色大牛市を例にとると、その時は皆中国のインフラと不動産に注目し、それを基に市場を判断していた。しかし、時代が変わると、その論理はすっかり通用しなくなる。



最近、新しく参入した友人たちからよく聞くのは、「なぜ今は歴史的な規模の牛市だと言われているのに、中国の不動産は明らかに消えたのか?」という疑問だ。この質問は一見もっともらしいが、実は多くの人が犯す誤りを反映している——古い地図を使って今日の道を探そうとしているのだ。

**有色市場の推進力はすでに変わっている**

かつて、有色金属の動きは中国の需要の晴雨表だった。今?その論理はすでに完全に時代遅れだ。現在の有色市場はグローバルな視点で見る必要がある。

アメリカの相対的な力が衰退しているのは現実だ。1991年の湾岸戦争以降、アメリカはかつての勇敢さを失い、ドルの国際準備通貨としての硬さも緩んできている。これにより、多くの国が気づき始めているのは一つの真理だ:ドル紙幣を貯め込むよりも、実物資源を握っていた方が確実だ。鉱石を一トン掘るごとに少なくなるのは、どんな紙幣印刷政策よりも堅実だ。

同時に忘れてはならないのは、中国の不動産は確かにピークを過ぎたが、インドやパキスタンは大規模なインフラプロジェクトを進めている。東南アジア、アフリカ、中東の建設需要も同時に爆発的に増加している。これら新興市場の増分需要は、全体の有色産業を支えるのに十分であり、中国の不動産が再び盛り返す必要は全くない。

**本当の成長エンジンはこの二つの場所にある**

AIと新エネルギーだ。これが市場の新たな推進力だ。

AIのデータセンターは有名な「電力消費大户」だ。単一のAIサーバーが使う銅の量は従来のサーバーの三倍だ。GPT-4レベルのモデルを一度訓練するだけで、銅の消費量は天文学的な数字になる。生成型AIがさまざまな業界に浸透し続ける中、こうした高銅需要はますます増加していく。新エネルギー分野も言うまでもなく、リチウム電池、風力発電、蓄電システムなど、銅、アルミニウム、ニッケルなどの有色金属の需要は年々拡大している。

市場のルールは変わった。考え方もそれに合わせて変える必要がある。何十年前の見解に固執して賭け続けると、最良のチャンスを逃すことになる。
原文表示
このページには第三者のコンテンツが含まれている場合があり、情報提供のみを目的としております(表明・保証をするものではありません)。Gateによる見解の支持や、金融・専門的な助言とみなされるべきものではありません。詳細については免責事項をご覧ください。
  • 報酬
  • 4
  • リポスト
  • 共有
コメント
0/400
OldLeekNewSicklevip
· 21時間前
ハッ、またあの「ドルの価値下落と資源貯蓄」のストーリーか。聞こえはいいけど、今回はまた新しい韭菜刈りの手口になるのかどうかはわからない。 銅価格が上がったときにそう言い、下がったときはどうだ?とにかくどちらにしても都合よく説明できる。
原文表示返信0
LiquidationKingvip
· 21時間前
いいね、AIと新エネルギーの2つの分野こそ本当の金鉱だ。古い不動産の論理にまだこだわっているのはやめよう。
原文表示返信0
ApeWithNoFearvip
· 21時間前
くそ、ついに誰かがこれを言った。まだ不動産の論理で煽っているやつは目を覚ませ、AIと新エネルギーこそ本物の金だ。
原文表示返信0
DefiVeteranvip
· 21時間前
くそ、ついに誰かがはっきりと述べたな。以前は不動産データで悩んでいたけど、今となっては古い地図を使って道を探していたようだ...AIと新エネルギーの需要は、確かに過小評価されていた。
原文表示返信0
  • ピン