このラウンドの熊市では、多くのプロジェクト側の手口を見てきました。はっきり言えば、結局は数種類の結末しかありません。

ハッカーが長い間狙っていて一気に資金を持ち逃げするケースもあれば、内部の人間があらかじめ罠を仕掛けておき、臨界点に達したときに自ら盗み出すケースもあります。また、自己演出のラグ（rug）もあり、投資者に「体裁の良い」説明をするものもあります。最後に、投げやりになって大規模なリストラを行い、プロジェクトを廃止してしまうケースもあります。これらの手口は暗号エコシステムの中で、すでに熊市の標準的なパターンとなっています。

一見絶望的に見えますが、これこそが業界の偽りを排除し、本物を見極める過程です。各ラウンドの熊市を生き延びたプロジェクトは、牛市に戻ったときにほぼ確実に復活します。歴史的なデータも示していますが、前回の熊市から生き残ったプロジェクトやチームは、次のサイクルで何段階も成長しています。

だから、目先のリスクにとらわれるよりも、人やプロジェクトを見極めることに集中した方が良いでしょう。本当にやる気のあるチームは、熊市の中でこそ見極めやすくなります。皆さんがその日を迎えるまで、生き延びられることを祈っています。