ココア市場、世界的な需要見通しの低迷により打撃を受ける

ココア先物は今週、買い手の意欲低下に対する懸念が重しとなり、主要取引所で価格を大きく押し下げました。3月NYココア先物は219ポイント下落し、-4.02%で終えました。一方、3月ロンドンココアは111ポイント(-2.82%)下落しました。この商品は7週間ぶりの安値を記録し、需要側の逆風が今後も続くと予想される中、圧力が強まっています。

需要の弱さが主役に

弱気のセンチメントは、今週発表予定のQ4ココア粉砕データに主に依存しています。これにより、世界的なココア消費の継続的な軟化が明らかになると予測されています。地域別の粉砕量もすでに懸念を示しています。アジアのQ3ココア粉砕量は前年比17%減の183,413 MTと、過去9年で最も低い結果となりました。ヨーロッパもQ3の粉砕量が前年比4.8%減の337,353 MTと、10年ぶりの低水準に落ち込みました。北米は前年比3.2%増の112,784 MTとやや堅調でしたが、新規報告参加者の影響で比較が歪んでいます。

供給動向:複雑な状況

生産側では、状況は依然として複雑です。西アフリカの好条件が収穫見通しを後押ししており、Tropical General Investmentsは、コートジボワールとガーナの2月-3月の収穫は、前年よりも大きく健康的な豆をもたらすと指摘しています。Mondelezもこの見通しを裏付け、現在の西アフリカの豆の数は過去5年平均を7%上回り、昨年の水準を大きく超えていると報告しています。

しかし、世界最大の生産国は逆のシグナルも示しています。コートジボワールの新年度の港へのココア出荷量は(10月1日~1月11日)で1.13百万トン(MMT)となり、前年の1.16MMTから2.6%減少しています。供給不足懸念の中、価格にはやや強気の支援材料となっています。

市場支援要因の出現

一つのきっかけは、今週からブルームバーグ商品指数にココアが追加されることです。シティグループは、この採用によりNYココア先物の指数連動買いが最大$2 10億ドル(に達する可能性があると見積もっています。また、国際ココア機構は2024/25年度の供給見通しを修正し、世界的なバランスが引き締まると示唆しています。同機構は余剰予測を142,000MTから49,000MTに引き下げ、生産予測も4.84MMTから4.69MMTに縮小しました。Rabobankも2025/26年度の余剰予測を250,000MTに下方修正しています。

ナイジェリアは、世界第5位の生産国として構造的な逆風に直面しています。ナイジェリアココア協会は、2025/26年度の生産量が前年比11%減の305,000MTになると予測しており、前年の344,000MTからの減少です。9月の輸出量は前年比ほぼ横ばいの14,511MTで、限定的な改善にとどまっています。

規制と在庫の考慮事項

欧州議会は11月26日の決定で、森林破壊規制)EUDRの施行を1年延期しました。これにより、EU諸国は森林破壊のリスクが高い地域からの農産物輸入を継続できるため、ココア供給が潤沢となり、価格の下支えが崩れました。一方、ICEが監視する米国の港在庫は、12月26日に10か月ぶりの低水準の1,626,105袋に達しましたが、その後早期に1,675,908袋まで回復し、在庫に基づく強気の勢いは弱まりました。

需要の減退、供給の混在、規制の不確実性が入り混じる市場は、相反する力の間で揺れ動いています。現在、需要の低迷がココア価格を押し下げる主な要因となっています。

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