多くの人の損失は、市場の動きそのものに原因があるのではなく、あの完璧に見える注文のタイミングにこそある。

最も典型的な失敗取引は、通常、小時間足—5分足、3分足、さらには1分足のK線から始まる。あなたは画面を見つめているうちに、突然何かを"発見"する——あれ、これって対称構造じゃないか？高値が下降し、安値が上昇している。線を引けば形が成立し、論理も自然と筋が通る。指を動かしてすぐに注文を出す。

しかし、その問題はまさにこの"似ている"という部分にある。

小さな時間足の最も得意とするトリックは、実は幻覚を作り出すことだ。値動きの本質はノイズの重ね合わせであり、あなたが無理にそこから規則性を見出そうとすれば、大脳はあなたに"協力"し、自らを欺く行為を完遂させる。要するに、あなたは構造を分析しているつもりだが、実際にやっているのは：主観的な想像を使って、そのランダムな値動きの上昇下降を無理やり解釈しているだけだ。

この種の注文には、いくつか明らかな共通点がある。

一つ目は、構造があなたの画面上にしか存在しないこと。

大きな周期で見れば、トレンドはこの判断を支えきれない。小周期に戻れば、あなたはまた"新しい構造"を"描き出す"ことができる。構造はあなたの考えに合わせて自動的に変化し、そのこと自体が非常に危険だ。

二つ目は、エントリーの論理は非常に緻密だが、エグジットの論理は曖昧だらけ。

今すぐエントリーすべき理由ははっきりと言えるが、「間違ったらどうする？」と聞かれたら、多くの場合の答えは：「とりあえず様子を見る」