英国政府は、「東南アジア最大の違法マーケットの一つ」とされるXinbiに制裁を科し、世界中の被害者を騙しながら人身売買労働者を搾取する詐欺拠点への暗号通貨ベースのサービス提供に関与しているとしている。 政府の発表によると、Xinbiは、詐欺被害者を標的にするための盗まれた個人情報の販売や、被害者と連絡を取るための衛星インターネット機器の提供などのサービスを行っている。英国は、これらの制裁により、プラットフォームの正当な暗号通貨エコシステムからの孤立を図り、暗号通貨の送受信能力に影響を与えると述べている。 欧州・北米・海外領土担当大臣のスティーブン・ダウティは、「この制裁は、英国が英国人被害者を標的とする詐欺拠点や、これらの詐欺拠点で行われるひどい人権侵害を容認しないという明確なメッセージを送るものだ」と述べた。
制裁はまた、#8パークの運営者であり、プリンスグループと関連し、カンボジア最大と考えられる20,000人の人身売買労働者を収容できるとされる詐欺拠点「Legend Innovation Co.」も対象とした。Legend Innovationの取締役エアン・ソクリムも制裁対象となり、また、プリンスグループの国際金融ネットワークを管理したとされるチェン・ジーの主要な部下とされるテット・リーなどの個人も含まれる。 この措置は、昨年米国と英国がプリンスグループとその会長チェン・ジーに対して共同制裁を科したことに続くもので、英国政府はこれにより、地域全体での調査や逮捕、資産の凍結・押収が行われ、10億ポンドを超える資産が凍結されたと述べている。 東南アジアの詐欺ネットワーク 東南アジアは、越境犯罪ネットワークによる詐欺拠点の温床として浮上しており、インターポールは昨年11月にこれを世界的な脅威のレベルに引き上げた。
これらの詐欺拠点ネットワークは、人身売買や強制労働に依存していることが多く、アムネスティ・インターナショナルは今年初め、カンボジアの詐欺拠点からの大量脱出が「人道的危機」を引き起こしていると警告している。 暗号通貨を利用した詐欺行為に対する世界的な反発としては、台湾がカンボジアの詐欺拠点からの3億3900万ドルのマネーロンダリングに関与した62人を起訴したことや、2025年11月に米国の複数機関が設立した「詐欺センターストライクフォース」による約5億8000万ドルの暗号通貨押収・凍結、米国秘密サービス、英国、カナダによる共同作戦「Operation Atlantic」などがある。