デジタル・アセット・マーケット「明確化法(CLARITY Act)」は、米国の主要な法執行機関から2回目の一般的な賛同を得ており、議員らが8月の休会前に行われる重要な上院の推進に向けて準備を進めるなか、暗号資産の市場構造に関する法案の勢いが増している。
連邦法執行官協会(FLEOA)は、分散型金融と刑事執行に関連するいくつかの条項を強化するよう議員に求めつつ、同法案への支持を表明した。今回の賛同は、全米黒人法執行幹部組織(National Organization of Black Law Enforcement Executives)による先行する支持に続くものであり、同法案の潜在的な影響について数か月にわたって議論が交わされた後、2つの著名な法執行団体からの後ろ盾が得られたことになる。
法執行側は的を絞った変更を求める
FLEOAは、同法案がデジタル・アセットの革新と公共の安全を両立させている点を評価しつつも、最終可決前に修正を求めた。
同組織の提言には、以下が含まれる:
- 分散型金融の参加者に対する責任の保護を狭めること
- 分散型プロトコル内の説明責任を明確化すること
- 「分散化している」と主張して規制を免れようとする企業を防ぐこと
- 既存の連邦の調査権限、マネーロンダリング防止、制裁、テロ対策に関する権限を維持すること
これらの要請は、今年の初めに複数の警察・検察の組織が示した懸念を反映したものだ。同組織は、法案の一部が意図せずに、暗号資産に関連する犯罪行為の捜査をより困難にしてしまう可能性があると主張していた。
上院の期限が迫る
最新の賛同は、議会が8月の休会に入る直前、わずか数週間のタイミングで到来した。今回の期限は、今年の包括的なデジタル・アセット立法を前進させるうえで重要だと広く見なされている。支持者は、CLARITY Actが、米国の金融規制当局の監督責任を定義することで、より明確な規制枠組みを確立し、暗号資産の事業者や投資家に対して法的確実性を高めるだろうと主張している。
同時に、議員は、革新を損なうことなく法執行側の懸念に対処する表現について交渉を続けている。業界の擁護者は、法執行機関からの支持が拡大していることを、法案の執行条項をめぐって妥協が生まれつつある証拠だとして指摘している。
こうした修正が十分な超党派の支持を引き付けられるかどうかが、引き続き最大の焦点だ。上院の休会まで残された立法の期間は限られており、今後数週間で、CLARITY Actがこれまでに制定された中で最も重要な米国の暗号資産の市場構造に関する立法へと前進するかが見通しだ。