トランプ大統領は木曜、米国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行を複数年にわたって禁じる内容を含む超党派の住宅法案には署名しないと述べた。トランプが今夜の深夜0時までにその法案を積極的に拒否権(ベトオ)で阻止しない限り、「21世紀の住宅への道(21st Century ROAD to Housing Act)」は憲法上の規定により自動的に法律として成立する。トランプは、上院が、自らが数か月にわたり推進してきた投票権利法案「SAVE America Act」を可決できなかったことへの抗議だとして拒否の理由を説明したが、共和党の連邦議会指導部は、その法案の成立見通しはほとんどない、または皆無だと強調している。
トランプ、住宅法案への署名をしないと発表
トランプは木曜、Truth Socialに、住宅法案への署名をしないと投稿した。トランプはこの動きを、物議を醸している投票権を制限する法案「SAVE America Act」を上院が可決できなかったことへの抗議だと位置づけた。共和党の連邦議会指導部は、SAVE America Actは成立する見込みがほとんどない、または皆無だと繰り返し強調している。
憲法上の規定により、署名なしでも法案が法律に
憲法では、議会が会期中である限り、議会で可決された法案は大統領の署名がなくても10日後に自動的に法律となる。期限は金曜の終わりに到来する。トランプが今夜の深夜0時までに「21世紀の住宅への道」への署名を拒否しても、今夜の深夜0時までに正式な拒否権を発動しない限り、その法案は廃案にならない。
トランプが今夜の深夜0時までに正式な拒否権を発動した場合、法案は議会に差し戻される。議員らは、下院と上院の両方でそれぞれ3分の2の多数によって法案を再可決する必要がある。
ホワイトハウス、拒否権の方針を確認せず
Decryptが取材して得たところ、ホワイトハウスのスポークスパーソンは、トランプが今夜の深夜0時までに当該立法に対して拒否権を行使するつもりかどうかについては明らかにしなかった。同スポークスパーソンは、この問い合わせを大統領のTruth Social投稿に向けた。
法案には2030年末までのCBDC発行禁止が含まれる
「21世紀の住宅への道」法案は、規制を削減して米国の住宅建設を後押しすることを主な目的としている。さらにこの立法は、機関投資家による住宅の買い占めの能力も制限する。今年初め、議員らは、2030年末までにFRBが中央銀行デジタル通貨を発行することを禁じる規定を法案に追加していた。
CBDCの文言は、暗号分野やプライバシー擁護派から歓迎されている。彼らは、政府発行のデジタルドルによって、米国民の金融取引の連邦による監視が可能になる可能性があると主張してきた。FRBは技術の研究を続けているものの、議会の認可なしにはCBDCを発行しないと繰り返し述べている。
監督可能な水準で議会が可決
この立法は、以前に拒否権を覆せる水準の票差で上下両院を通過していた。上院は85対5で可決し、下院は358対32で可決した。
よくある質問
トランプ大統領は木曜、住宅法案について何と言ったか?
トランプ大統領は木曜、「21世紀の住宅への道」法案への署名をしないと述べ、拒否は上院が「SAVE America Act」を可決できなかったことへの抗議だと位置づけた。発表はTruth Socialで行った。
住宅法案はいつ自動的に法律になるか?
法案は、トランプが期限までに正式な拒否権を発動しない限り、今夜の深夜0時に自動的に法律として成立する。憲法上、議会で可決された法案は、議会が会期中であれば、大統領の署名がない状態で10日後に法律となる。
住宅法案は中央銀行デジタル通貨について何を定めているか?
「21世紀の住宅への道」法案には、2030年末までにFRBが中央銀行デジタル通貨を発行することを禁じる規定が含まれている。このCBDCの発行禁止は、今年初めに議員らが法案に追加した。