ZcashのIronwoodアップグレードは、NU6.3ハードフォークの一環として、ブロック高3,428,143で有効化されました。研究者が5月下旬に「インフィニティ」バグを発見し、検出不能な偽造ZECの生成に理論上のリスクがあると判明したため、Orchardのシールドプールは置き換えられました。Shielded Labsの共同創業者であるZooko Wilcoxは、パッチ適用だけに頼るのではなくOrchardを完全にスクラップして作り直すという戦略的な意思決定を主導しました。その結果、Project TachyonやZcash Foundationを含む複数の組織にまたがる60日間の連携開発が行われました。
2,700件超の定理から成る機械検証済みの数学的証明により、Ironwoodは、その設計上の前提のもとでは検出不能な偽造ZECを作成できないことが形式的に裏づけられています。Zcashの移行トラッカーによれば、Ironwoodの有効化以降、約40,207 ZECがIronwoodへ移行しており、一方で約360万ZECがOrchardに残っているほか、Orchardは現在exit-onlyモードで動作しています。さらに、このアップグレードにより必要なノード実装としてZebraが確立され、従来のzcashdソフトウェアへのサポートは終了しました。