2026年7月20日15:00から16:00(UTC)にかけて、BTCは1時間内に0.85%上昇し、価格レンジは64,415.9から64,985.7 USDTで、値幅は0.88%。価格は安値から64,955付近まで反発し、24時間高値に接近したことで、市場のリスク回避姿勢がやや強まった一方、全体の出来高は低めで、市場参加は限られている。
今回の変動の中心的なドライバーは、米伊の軍事紛争が継続して激化していることだ。米国は連続9夜、イランの複数都市を空爆し、イランの大統領は「全面戦争」状態に入ったと発表、さらにホルムズ海峡の封鎖を脅した。こうした地政学的不確実性が資金をリスク回避資産へと向かわせ、BTCは主権を持たない資産として選好されている。加えて、BTCが「デジタル・ゴールド」として法定通貨の目減りをヘッジするという物語が、現状のマクロ環境のもとで強化され、市場はその長期的な機関投資家需要について引き続き楽観的だ。
次に、原油価格が1日で3.8%急騰して91ドル以上となったことが、BTCの避難(リスク回避)ストーリーを支える材料になっている。ただし、FRBの利上げ観測が高まっている(12月の利上げ確率82%)ためリスク資産に抑制圧力がかかり、上昇幅が比較的穏やかである理由を説明している。BTC現物ETFは資金流入が継続しており、また複数国がビットコイン準備を構築するという長期的な物語が価格の下支えとなっている。一方で、買いの厚み(買い/売りの厚み比7.03)は弱めであり、短期的な上昇ドライバーには限界があることを示唆している。
現在のBTCは24時間高値65,107ドルのレジスタンスに接近しており、短期的な下落リスクには注意が必要だ。主要な下支えとしては64,167ドルと63,734ドルを注視したい。もし米伊の紛争がさらに激化する、または原油価格が100ドルを突破するようなら、避難需要が拡大し得るが、FRBの利上げが実施される局面では短期的な抑制要因となる。今後は、地政学的な動向、現物ETFの資金フロー、そして米ドル指数の推移を継続的に確認する必要がある。